2025年05月05日
【東大FFP第25期】シン・ナベタン日記_DAY2
DAY2(2025年5月1日・2日実施)は、黄金週間の谷間での実施でしたが、みなさん積極的にご参加いただきました。
〈主な内容の紹介〉
・DAY1の「ふりかえり」から
「効果的な授業の実施は、次世代の研究者人材の育成につながるのだから、大学教員にとって、教育活動も広く言えば研究活動の一環かもしれない」
・課題「研究紹介動画の作成」の振り返り=率直な感想[3名のワーク]
・続く次回の課題「研究紹介の相互評価」の説明
・【定番の】DAY2「目的と到達目標」とコースの中での位置付け
・モチベーション「課題・統計学はやっぱり嫌い?」反転学習の実践[個人ワーク][3名のワーク]
困っている統計学の教授にアドバイスを♪
A man may lead a horse to the water but he cannot make him drink.
学生が主体的に学んでいくために、モチベーションの喚起と維持は重要かつ必須
予習の動画で紹介済み;モチベーションのモデル(予期・価値・環境)
ARCSモデル(チェックリストとして利用)
・クラスデザインの意義
限られた時間を効率的に活用できる。目的・目標に適った授業方法をとることができる。
授業改善を行いやすい。工夫の共有が容易になる。学生のモチベーションがあがる。
・ADDIEモデル(インストラクショナルデザインのモデル)とその意義
授業を作る枠組みがわかる。授業の評価を次に活かす。
授業を作る上で重要なのは「目的・目標」。
・目的とは、目標とは
目的;「なぜこれを学ばなければならないのか?」という問いに対する答え
目標;目的の具体化/ジャンプすれば届く距離/学生にできるようになってほしい事柄
→そのまま評価項目になる(アウトプットで示される、観察可能な行動)
・Bloomタキソノミー、Fink「意義ある学習」に関する分類
・達成目標の設定[個人ワーク][3名のワーク]
6分間授業のテーマ(トピック)を考える。達成目標を考え、説明をしあう
・構成のヒント
ガニェの9教授事象、知識の体系化、90/20/8の原理
・アクティブラーニングの方法
Peer Instruction[個人ワーク][3名のワーク]
多様な方法があるが「授業の目的・目標」に応じたものを選択する
手段の目的化を防ぐ。導入のメリットを説明。
指示出しは具体的に(What・How・How long・Why)。
・クラスデザインシートの作成[個人ワーク][3名のワーク]
ここまでに提供した授業内容も活用しましょう
・【定番の】DAY2の授業デザイン、次回への課題案内 と ふりかえり
という13時00分~16時40分。前回同様、途中に10分の休憩が2回。その中で2分間ストレッチが【定番で】入ります♪
前回同様にスタッフ目線の感想を。
DAY2は24期まで「てんこ盛り」の内容でした。今期はいくつかの内容を他の回に配置し、このDAY2を多少スリムにしてワークの時間を十分に確保できるように、栗田先生が工夫していました。今回のテーマでもある「クラスデザインシート」を眺めながらの修正ですね。「クラスデザインシート」の意義を、この授業そのもので実践しています♪ 初中等教育でよく拝見する「授業案」は、研究授業などで「形式的」に作られることが多いですけど、「伝える実践で必要不可欠なもの」として、ぜひ活用してほしいですね。あ、私もワークショップなどで使っています♪
さて、次回DAY3は「評価」。「評価」に関して、学校現場ではいろんな議論や実践が行われていますが、一度、原点に立ち返ってみる機会になれば、と思います。
ではまた。
大学総合教育研究センター
学術専門職員・鍋田修身(なべたおさみ)