2025年06月04日
【東大FFP第25期】シン・ナベタン日記_DAY4
DAY3からの連続週でDAY4「コースデザイン」終了(2025年5月22日・23日実施)
〈はじめに〉
・【定番の】DAY3「ふりかえり」の紹介
「当たり前に受けてきた、”試験・レポート課題“というものの目的が、本来は学びの向上のためにあるべきものということに、今更ながら気付かされた」:当たり前を捉え直すことは大事ですね❤️
・復習:10分で、重要な部分を復習する”問いかけ“あるいは”グループワーク“を考える
・【定番の】DAY4「目的と到達目標」とコースの中での位置付け
<シラバスとは>
・定義
A vehicle for expressing accountability and commitment (Habanek, 2005)
・目的と目標(再び!)
目的:学生からの問い「なぜこれを学ばなければならないのか?」に対する答え。
目標:学生ができるようになってほしい事柄(Goal, Learning Outcomes)=成績評価項目=観察可能な外化を示す動詞/ジャンプすれば届く距離
☆適切な目標は学生の自学自習を促す!
・ワーク「手元のシラバスの目的と目標を改善」
「目的・目標」が正しい表現で、コースに適した設定になっているか。
「評価」が目標達成の確認になっているか。
<コースデザインの考え方>
・Backward Design(Wiggins & McTighe, 2005)
・熟達のプロセス & 専門家の盲点(Ambrose et al., 2010)
・最近接発達領域(Vygotsky, 1978, 2001)
・足場かけ(Wood, Bruner & Ross,1976)& 足場外し(Collins, Brown & Newman, 1988)
・忘却曲線(Ebbinghaus, 1885)
・学生がよりよく学ぶための構成
理解・記憶・行動しやすい。モチベーションを高める(予期・価値・環境、ARCS)。知識の構造を示す。
・ワーク;授業構成の改善
・グラフィック・シラバス
セメスターを通じたコース全体の主要なトピックの連続性や構成を表現するフローチャート/ダイアグラム(Nilson 2007)
・ワーク;グラフィック・シラバスの作成
・コースデザインで気をつけること
目的・目標との整合性、学びやすい流れ、実現可能性(詰め込みすぎない)、カリキュラム・ポリシーとの整合性。
デザインは大切、臨機応変も大事。
・ワーク&課題:学びを促すシラバス
持参したテキストシラバスを(東大FFPのシラバスも参考にして)「学びを促せる」ように改善。なぜその改善が必要かという理由も明確に。
<まとめ>
・【定番】DAY4の授業デザインと ふりかえり
という13時00分~16時40分過ぎ(今回も・汗)。DAY3と同様に、10分の休憩自体も1回(2分間ストレッチ含む)だけでした。
【毎度のスタッフ目線の感想】
DAY4「コースデザイン」とDAY2「クラスデザイン」は、対象規模の違いがあっても根底に流れる視点(インストラクショナルデザイン)は共通。この2回も、ある意味、壮大な忘却曲線(反復による定着)を狙ってますね。伏線回収というドラマの解説にある表現は、東大FFP、特にDAY4までの”inputの取り組み”の随所に見られます。丁寧に設計されたコースデザインの具体例がこの東大FFPである、ということを受講生の皆さんは実感されているかな♪ さて、次回から最終回までは、ポスターツアー・模擬授業・SAPという”outputの取り組み”が実施されます。
ではまた。
大学総合教育研究センター
学術専門職員・鍋田修身(なべたおさみ)